2005年入社
外販事業 埜村 季巳

今の仕事について

スーパーやコンビニなどでCoCo壱番屋のロゴが入ったカレー味の商品を見かけたことがありませんか?カップラーメンやパン、冷蔵・冷凍食品、調味料からお菓子にいたるまで非常に幅広いココイチブランドの商品開発を担当しています。これらの商品は壱番屋で製造、販売しているのではなく、それぞれの商品を得意とするメーカーさんが製造し、販売されています。

つまり私の仕事は「カレーといえばCoCo壱番屋」といわれるブランドをビジネスとして利用し、メーカーさんとコラボレーションする仕事なのです。具体的には商品企画の立案や、試作品の製作、プロモーション活動などをメーカーさんと共に進める仕事に携わっています。

商品が開発されるまでの流れは?

まずはココイチのブランドを使ってどのような商品をつくるのかというアイデアを具体化したコンセプトシートをメーカーさんと打合せをしながら作成します。これを基に試作品を用意し、何度もスパイスや具材を変えながら、ココイチのイメージにマッチした味やビジュアル、価格であるかを試行錯誤しながら商品を形にしていきます。

商品開発で最も重要なのが、イメージを大切にすることだと思います。ココイチってやはり庶民的でポピュラーな存在ですよね。そのイメージにあう商品をつくることを心掛けて企画を練っています。商品が完成したら社長にプレゼンし、最終的なジャッジを仰ぎます。

開発する商品は年間どれくらい?

年間30~40アイテムですね。量販店に向けた商品は1年がかりで企画、開発を進めますが、商品の入れ替わりサイクルが短いコンビニに向けた商品だと3カ月ほどで企画、開発することが多いですよ。

どの商品もカレー味であるだけでなく、ぱっと見てココイチだ!とわかってもらえる「ココイチらしい雰囲気」にこだわり、パッケージなども企画しています。

仕事でうれしかったことは?

企画、開発した商品がヒットしたときですね。
例えば寒くなってくると鍋がおいしいですよね。その鍋をするときに使う鍋スープを株式会社ダイショー様として企画して『CoCo壱番屋監修 カレー鍋スープ』を販売したときは、業界が騒然となるほどの大ヒットとなり、1シーズンで300万パックも販売したんですよ。さらに山崎製パン株式会社様の看板商品である「ランチパック」でコラボした時もランチパックの不動の売上トップ3といわれる人気商品「ピーナッツ」「ツナ」「タマゴ」を抑え、No.1の販売数を記録しましたね。

誰もが知るような人気商品とコラボレーションして世に出すことができ、話題になる。壱番屋のブランド力を感じる瞬間であり、自身の仕事に大きな手ごたえを感じる瞬間ですね。

逆につらかったことは?

うれしかったことの反対で、売れる!と期待した商品がぜんぜん売れず空振りになってしまったときですね。そんな時もあるんですよ。

それから実は謝罪広告を掲載する事態になってしまった辛い出来事もありました。三島食品株式会社様との「カレーふりかけ」を販売したときに予想以上の発注量で生産が追い付かなくなってしまい、結果、謝罪広告を掲載しました。企画段階で予測を見誤った結果、多くの方々にご迷惑をお掛けする事態が発生する怖さも知りましたね。

実は、この時の謝罪広告が宣伝となって好調な売れ行きを記録するという、うれしい誤算もありました。

外販事業に向いている人は?

どのようなコラボレーションがお客様から支持されるのかを感じることができる人ですね。成功するコラボレーションをする為には流行などには反応して欲しいですね。なので買い物好きで、百貨店やホームセンター、スーパー、コンビニ…様々なところに積極的に出かけることで情報収集ができるといいですね。

どんどん新しい企画を提案して欲しいと思いますので創造力豊かで、既成概念にとらわれないということも大切です。最近では食品以外でのコラボレーションをやっていますよ。イオンリテール株式会社様の企画で「企業コラボTシャツ」も販売しました。この時のキャンペーンでは参加企業70社のうちNo.1の販売枚数だったんです。こういった新たな発想の商品開発もぜひ若い人材に手掛けてもらいたいですね。

入社したのはなぜですか?

私は2005年に中途採用で入社しました。以前は小売業の会社の食品部門で働いていましたが、家庭の事情で実家に戻ることになり、近くで転職先を探していたところ壱番屋に出会いました。高校時代にバイト先の飲食店の近くにCoCo壱番屋が開店し、友人と何度も通っていたので昔から親しみを持っているチェーンだったことも決め手のひとつになっているように思います。

壱番屋の良さはどんなところ?

壱番屋は、様々なことに挑戦させてもらえる会社だと思います。中途入社の私も様々な部署の経験をさせてもらっています。それぞれの社員が色々な部署を経験しているのでお互いの部署の仕事や状況を理解しあえており、風通し良く感じますね。「情報共有」「横串し」といった言葉が社内でよく聞かれ、部署の垣根を越えて連携し、みんなで一致団結してやっていこうという意識が強い会社だと感じます。

店舗勤務中に経験しておくと良いことは?

私は、中途入社で本部採用であったことも含め、店舗での勤務経験は研修程度しかありません。しかし、だからこそ「経験しておきたかった」と思うことはたくさんあります。なによりも店舗に来店されるお客様の声を直接、自分の耳で聞く経験は、本部のさまざまな部署で活躍する際に、当然、私のやっている外販事業において商品開発をする際にも活きてくる経験であると思います。

これから先の壱番屋はどのようになっていくと思いますか?

これまで成長してきた壱番屋はこれからも同じく成長していくと感じます。成長しているころと、求められることは変わりません。このままワールドワイドな企業になっているはずですし、私が担当する外販事業も、今後はもっと海外のビジネスへの展開ということも視野に入れていきたいですね。

今後の目標は?

実はもういい年齢なんです(笑)。私も定年の時期が近づいてきていますから、安心して引退するためには次世代を担う人材の育成は欠かせないですよね。社内だけでなく、多くの取引先の方々と関わり、商品開発を進めていける人材の育成に力を注いでいきたいですよね。「幅広い興味を持った若手人材、大歓迎!」って書いておいてください。

新入社員に向けて一言

店舗勤務は、カレーを通じてお客様の笑顔を見られる唯一の職場です。多くの人々と関わる壱番屋人生のスタートとなる場所となります。これからの新入社員の活躍が世界のスタンダードとしてココイチの味を広げていく原動力となります。ぜひおいしいカレーを提供することからはじめ、活躍してください。

休みの日は何してる?

登山やスキーですね。結構、アクティブなんですよ。仕事の後、余裕があればジョギングをしています。会社の同好会活動ではマラソン・ウォーキングの同好会にも参加しています。同好会ではマラソンやウォーキング大会に参加したり、大会にむけて事前練習をしたり楽しく活動しています。会員は現在、26名。新人の会員も募集中ですよ!